令和4年度 京都工芸繊維大学 情報工学課程 編入試験受験体験記

2021/7/3に実施された京都工芸繊維大学編入学試験を受験しました.
結果は不合格だったのですが,情報共有という形で体験記を書きたいと思います.
(9/10追記)
枠に空きが出たということで追加合格の連絡をいただきました.

※本体験記は 2021/9/10時点 の情報に基づいて書かれています.

目次

  1. スペック
  2. 勉強内容
    1. 情報基礎
  3. 受験前日
  4. 受験当日
  5. 結果発表
  6. 最後に

1. スペック

筑波大学の体験記にあるので,そちらを参照してください.

2. 勉強内容

数学・英語の勉強内容は 筑波大学の体験記 にあるので,そちらを参照してください.

2.1. 情報基礎

京都工芸繊維大学情報工学課程の編入試験では数学の他に情報基礎という分野での試験があります.
これがとても厄介で,C言語によるプログラミングをはじめとして論理回路情報理論,制御工学,線形計画法といった広い範囲からの出題となります.
全部対策するとなるととても時間がかかるため,僕はヤマを張る形で勉強していました.
3,4年次の授業で論理回路,制御工学をやっていたので,勉強は主に授業ノートを読み進める形で行いました.
特別な参考書等は使用していません.
線形計画法も授業でやっていたのですが,正直興味がもてず苦手な分野だったので触りませんでした.

3. 受験前日

京都には前日入りしました.
気持ちとしてはできるだけ大学に近いところに宿泊地を確保したいところですが,京都工芸繊維大学の周りにはほとんどホテルはありません.
僕は四条にあるヴィアイン京都四条室町というホテルに宿泊しました.

ホテルにチェックインした後は大学へ下見に行きました.
特に掲示などは無いので本当に外から見るだけです.

その後は帰りにちょっとゲームセンターに寄るなどして,ホテルに戻りました.
ホテルでは過去問を1年分解いて,日付が変わる前には布団に入りました.

4. 受験当日

前日に通ったルートをそのままなぞって大学に行きました.
開場予定時刻の20分くらい前に着いたのですが,既に10人くらいいました.
そのためなのか,開場予定時刻より早めに試験場の扉を開けてもらえました.

試験場内での電子機器の使用は特に制限が無いようだったので,スマートフォンで数学関連のサイトを確認するなどしました.(もちろん試験が始まった後はNGですが)
他の人も音楽を聞いたり参考書を開いたり,かなり自由な雰囲気でした.

試験開始の30分くらい前からアナウンスが始まりました.
また,合わせて問題用紙と解答用紙が配られます.
この問題用紙ですが,表紙と問題の間に何も挟まれていないので問題が見えてしまっています.
不正を疑われたくないなら常に前をみるなどしたほうが良いと思います.
(ちなみに数学・情報基礎ともに進行は同じです)


数学

問題の構成は「連立方程式」「1変数関数の極限と極値」「2変数関数の重積分極値」「微分方程式」でした.
2変数関数と微分方程式は全部解けましたが少しミスが含まれているとして9割程度,連立方程式の方は行基本変形のミス,1変数関数は arctan(1/√3)=π/3 とするミスがあって6〜7割といったところです.
総合点は160/200位だと思います.

情報基礎

問題の構成は「C言語によるプログラミング」「論理回路」「語句穴埋め(コンピュータの構成)」「情報理論」「制御工学」「フーリエ級数」でした.
まさかフーリエ級数が出るとは思わず詰みました.
授業でもやったことは無く,もちろん未対策です.
問題を読んだ瞬間に不合格を確信しました.
数学でミスがあったため情報基礎で逆転しようと考えていたのですが,小問1つが丸々空欄となってしまったためこれはもう無理だなという感情になりました.
とはいえ全く解かないというのはダメなので,他の問題をしっかり解きました.
総合点は140/200位だと思います.


試験が終わった後はかなり落ち込みましたが,本命は1週間後の筑波大学だったので,良い練習になったと思って気分を切り替えることでなんとか精神を正常に保ちました.

5. 結果発表

不合格でした.
合格者は2人のみでした.
出願が65人でほぼ全員が参加していたことを考えると単純に計算して倍率は30倍超です,受かった方凄すぎる.
(自分が出来なさすぎるだけという話だが…)

(9/10追記)
最終的な結果としては追加合格枠での合格でした.
この枠に期待はしていませんでしたが,合格者が少ない場合はこういうことも起こるみたいです.(かなり嬉しい)

6. 最後に

情報基礎の対策はしっかりやったほうが良いです.
出題傾向はほぼ無いに等しいので変にヤマを張らない方が良さそうです.

ここまで読んでいただきありがとうございました.